*2006*04*

25
Apr
いい夜、ふたつ
Posted by Arei at 23:54:07 - 4 comments 0 TrackBacks
 先週のこと。水曜日の夜は日田へと帰郷。夜、宝珠山にて三上寛と舞踏家の女性、役者方によるライヴ。三上寛さんはもう6、7年前だか上海素麺工場の稽古場にて行われたライヴを一度「体感」したことがある。たしか大雨の降る夜で、途中ブレーカーがおちて会場は真っ暗けになったにもかかわらず、寛さんは弦の音だけしか聞こえないエレキギターを掻き鳴らしていたっけ…。あの時の凄まじさだけが今も記憶の断片にあったのだけれど、この夜の寛さんは、魂でもって唄い弾くかのような独特のリズムとぶっとい言葉を紡ぎ放つ、ある種繊細な語り部であった。客席には年輩者が多く、ふと見やると目を閉じて聴いている人々の姿がちらほら。後でハハに聞いたのだけれど、『無知の涙』という獄中記を書いた永山則夫のことを歌った曲があったりしたそう。1曲毎に詞の背景を知っていたなら、またズンと深く心に響いたことだろう。帰りしな、二階から降りてきた寛さんと言葉を交わすこともできて、いい夜になった。

そして、金曜の夜は細野晴臣&東京シャイネス@西南ランキンチャペル。パイプオルガンと十字架が見守るステージ、サポートバンドには、高田漣、鈴木惣一朗、高野寛などの若手ミュージシャンの面々も。さて、サニーデイサービスの流れからはっぴいえんどは愛聴しているものの、正直YMOはほとんど聴いていなかったわたしだけれど、序盤のほう、『LOTUS LOVE』という曲にすっかり魅了されてしまった。そのほか、おおはた雄一さんがカヴァーしている『ハリケーン・ドロシー』や、ご存知『夏なんです』、『風をあつめて』、『終わりの季節』etc…知らない名曲たちもシャイネス風にアコースティックにアレンジされていて、スローかつトロピカル&ブギーな感じ。まったく、緑茶を飲み飲み、細野さんの歌声はなんていい声なんだろうか。そしてまた、リハ的なノリのセッションでいて素晴らしい演奏の間に挿まれる、シニカルでチャーミングなMCの数々!苦笑いもあいまって、退屈なんてどこ吹く風、終わって会場の外に出た人達の顔はみんな穏やかないい顔をしていて、この日この空間にいられたことを感謝した。それにしても、ステージの足元にさりげなく置かれた赤い薔薇が、あんなにも上品に似合う人はそんなにはいない(のでは?)。

写真は、実家の庭に咲いた花水木。




16
Apr
こんな日も
Posted by Arei at 21:05:27 - 2 comments 0 TrackBacks
 今日はのんびり…寝過ぎた。午前中もったいなかったなぁ、と反省しながら仕事先へ初校を取りに。帰りがてら、お天気も良かったのでアンティークの「ふくや」さんへ寄ってみた。我が家からも数分のところに引っ越しされたふくやさん、本当にひっそりとしたいい場所にある。思ったよりもモノが多く、かといって各々の存在を邪魔することもなしに、調和した落ち着きのある空間。ホッとなった(久しぶりにFッキーに遭遇。会っていない間にご懐妊され、そして赤ちゃんが無事誕生していた…)。

昭和の初め頃だろう、いびつさが美しい透明のガラスコップや貫入がいい具合に入った陶器、フランス製のネズミ取りに携帯用コーヒーミル。。。ほしいものが、いっぱい(笑)。今日は、そのなかでも何が入っていたかは不明だけれど「保護器」というマークのついた大きめの缶を入手した。というのも、前々から乱雑に散らかる机の上をきれいにしたかったのだ。これにここ最近の資料やら何やらをエイヤと入れてみると…思った通りスッキリ広々。そうして終わりのタイミングで片付けていけば、物がたまっていくなんてこともない…はず。

本当だったら、帰りの坂道の途中、溝につもっていた色とりどりの落ち葉だったり、気に入りの布や洋服を詰め込んでみたりすると絵になりそうなのだけれど…などと思いつつ。是、現実。

夜からの、塚本功さんのライヴにはいけなかった。だけど、余裕をもって過ごすこんな日も、わるくない。


 そしてまたしても、情熱大陸。リリー・フランキーが出ていた。洒落た酔いどれおやじよ…。番組の中で「自分をすごいなんて思ってない。プロでもアマでも関係ない、いつでも他者に怯えながら何かを表現しようとすることは素晴らしい」というようなことを言っていた。確かにこわい。けれど、同感。

『東京タワー』を書き上げるのにかかった歳月は、4年だという。小説というよりドキュメンタリー、特別だし当然と思う。次の小説は書きたいことが見つかるまでは…とのことだったけれど、次のステップこそ、この人がどんなものについて書くのか興味深い。



15
Apr
ウグイス鳴いて
Posted by Arei at 21:44:01 - No comments 0 TrackBacks
 ここ最近は、朝6時までコースを迎えたりとなかなかハードな日々が続いた。それも昨日で一段落。明日はお天気のようなので、嬉しいな。久々にのんびり、といこう。そのハードさのなかで唯一心を和ませてくれたのが、近くの山に住むウグイス合唱隊の即興ライヴである。ホーホケキョ、ケキョケキョケキョケキョ……なんと粋な鳴きっぷり。思わず、仕事もそっちのけで聴き入ってしまうこと多々、救われたのであった。

忙しさに追われつつも、これまでに受けた仕事はどれも充実したものばかり。いつも緊張しながら提出するとある原稿も、つつがなくパス。仕事を通して出会う人々の温かさにも感謝することが多かった。その中には不思議でいて今では必然だと思えるような、素晴らしい出逢いも。つまりは、自然界のあらゆるものに人は支えられている、ということだ。

“憶えている 忘れない わたしもあなたも幻だから 音楽が幻のように この世は幻だから だから 憶えている 忘れない”
『エリ・エリ・レマ・サバクタニ(ヘブライ語で「神よ、何ゆえに 我を見捨てたもうや」)/青山真治監督作』

昨晩観た映画で、印象的だった台詞。

写真は、大村剛さんの作品、ウグイス色。



06
Apr
飲んだくれ、たい。
Posted by Arei at 02:17:12 - 2 comments 0 TrackBacks
 ただいま仕事待ち。深夜3時に一枚の写真を撮りに行かねばならぬ、我が身のツラさよ…。心情を絵にしたら、こんな感じでしょうか。飲んだくれ、ソラの図(S撮影)。

と愚痴った後、よく覗くブログを読んでいたらこうあった。「簡単なことなのに複雑になりがち。本当は身体の問題なのに、心の問題に置き換えられがちすぎ。要はエネルギーの方向性と使い方」。

たしかにその通りだと思って救われた。明日の夜はひとまず、身体を休ませてあげようっと。